明星

東雲あかりの現代詩

君の砂

小瓶の中に閉じこめられた
星の砂
顔に寄せてじっと見つめる
いつまでも探していたい
どの一粒に
君の魂が宿っているのか
人は死んだら
お空の星になるのでしょう

この手が星空に届けば
君の星まで何億光年でも
見上げるたびに祈り続けた

夜行性になった私が
透き通るように存在感を喪失したころ
南の島の砂浜で
焼き尽くすような陽射しを浴びながら
来る日も狂おしく
君の砂粒を探した

触れるたび焦がされる情熱
星の砂は砂じゃない
死んだ有孔虫の殻なんだと
ならば私に骨をください
焼けたカケラの
君の魂が宿る一粒を